恋人は公安刑事-石神秀樹
強化合宿が終わり、終日後。 生徒たちは今から三連休が始まる為か、ほとんど寮に残っていなかった。 (2人でやっているおかげか、思ったより早く片付きそうだな) 俺は半分にまで減った資料の山を見て、青山に視線を移す。 結衣 「……」 (合宿が終わってよう…
気持ちを打ち明け合った私たちの周りには、先程はなかったゆるやかな空気が流れる。 結衣 「石神さん、この後の予定はもしかして…」 石神 「ああ、青山たちが予定していたところに行こうと思っている」 結衣 「やっぱり…あの、石神さん。今度は石神さんが行…
翌日。 夜遅かったせいか、私は予定の時間より遅い時間に起きてしまう。 急いで待ち合わせ場所に向かうと、すでに石神さんの姿があった。 結衣 「す、すみません!遅くなりました!」 石神 「いや、時間ちょうどだ。それよりも…」 結衣 「あっ…」 石神さんは…
公安学校では休みを返上して、強化合宿が行われていた。 石神 「強化合宿はこれで終わりだ。しかし、明日からの通常講義も気を抜くなよ」 全員 「はい!」 石神 「それでは、解散」 石神教官の言葉に、教場の緊張の糸が緩むのが分かる。 教官たちの姿が見え…