公安学校の日記

恋人は公安刑事が大好きです。

恋人は公安刑事-東雲歩

24時間、東雲と一緒 10話

~1時45分~ 濡れた身体が乾く間もなく、シーツの海へと沈み込む。 バスルームのときよりも激しいキス。 今日の歩さんは、なんだかいつもより余裕がないみたいだ。 (これも「紫の下着」効果?) (じゃなかったら、こんな感じにならないんじゃ…) 東雲歩…

24時間、東雲と一緒 9話

~22時20分~ 星空を覆いかくした雨雲は、すぐに大粒の雨を降らしてきた。 おかげで、私たちは… 結衣 「くしゅっ!」 (うう…髪も服もぐちょぐちょなんですけど) (まさか、こんな大雨になるなんて…) 東雲歩 「先に行ってて。部屋に」 結衣 「歩さんは?」…

24時間、東雲と一緒 8話

~20時~ 予定外だったデートのお誘い。 いつもと違う場所で待ち合わせをした私たちは、今ーー 結衣 「歩さーーん」 東雲歩 「ちょ…くっつきすぎ!」 結衣 「でも、ちゃんとしがみついてないと落ちるじゃないですか」 「久しぶりの二人乗りですし」 (前にス…

24時間、東雲と一緒 7話

~18時20分~ 桜田門周辺の建物が、夕焼け色に染まる頃ーー 結衣 「お…」 結衣 「終わったー!」 (奇跡です、歩さん!) (青山結衣、膨大な紙資料をすべてデータ化し終えました!) 結衣 「時刻は…」 「やば、定時ちょっと過ぎてる!」 結衣 「お先に失礼…

24時間、東雲と一緒 6話

~15時45分~ 時刻は15時。 公安学校時代なら、その日最後の講義を受けているはず。 でも、ここではーー 結衣 「はぁ…」 (資料のスクラップ、終わっちゃった) (それにしても謎だな。スポーツ新聞のスクラップにいったい何の意味が…) 結衣 「ダメダメ!」…

24時間、東雲と一緒 5話

~14時25分~ お昼休みも終わって、睡魔が訪れる時間帯。 結衣 「ふわぁ…」 (ダメだ、眠い) (おかしいな。お昼ごはん、いつもより少なめだったはずなのに) (とりあえず、眠気覚ましに…) 私は、胸ポケットからミントタブレットを取り出した。 結衣 「う…

24時間、東雲と一緒 4話

~13時30分~ 今日の「お昼休み」はちょっと特別だ。 なぜならーー 佐々木鳴子 「結衣ー!こっちこっち!」 結衣 「鳴子!もう来てたんだ?」 佐々木鳴子 「こっちは12時ぴったりに午前の研修が終わったからね」 「それより早く注文してきなよ」 結衣 「うん…

24時間、東雲と一緒 3話

~11時5分~ 新米刑事の日常は、いつも荒ただしい。 なぜなら… 津軽高臣 「結衣ちゃーん、この資料、ぜーんぶシュレッダーかけといて」 結衣 「はい!」 津軽高臣 「結衣ちゃーん、この書類、警視庁に届けてきて」 結衣 「はい!」 津軽高臣 『結衣ちゃん、…

24時間、東雲と一緒 2話

~7時55分~ 大好きな人のお家にお泊まりした翌朝は、仲良く出勤ーー なーんて夢を見ていた頃が、私にもありました。 でも、現実はーー 結衣 「う…」 「ぐぐぐぐぐ…」 (つ、つぶれる…) (なんで、今日に限って女性専用車両が激混みなの!?) しかも、私の…

ラブストーリはカレから突然に♡ 東雲 カレ目線

今、うちの彼女は、すっかりふてくされてしまっている。 原因は、オレがからかいすぎたからだ。 結衣 「マッサージはこれでおしまいです!」 「私、ソファで寝ますから」 「おやすみなさい!」 捨て台詞よろしくそう告げて、彼女はベッドから下りようとする…

ラブスト―リーははカレから突然に♡ 東雲 3話

教官の運転するスクーターに乗ること1時間。 辿り着いたのは… 結衣 「ここ…都内ですか?」 東雲 「ぎりぎりね」 「それにしては見晴らしがいいでしょ」 「ついでに周辺も暗いから、ほら」 教官にうながされて、空を見上げる。 結衣 「うわぁ…」 東雲 「まぁ…

ラブストリーはカレから突然に♡ 東雲 2話

数日後… 鳴子 「結衣~、来週の金曜日あいてる?」 「流星群を観に行こうって話が出てるんだけど」 結衣 「ごめん。ちょっと勉強しないとマズクて…」 「この間の小テスト、クラスでビリだったし」 千葉 「でも、それって解答欄を間違えたせいだろ?」 結衣 …

ラブストリーはカレから突然に♡ 東雲 1話

東雲 「結衣…」 教官の肉付きの薄い手が、私の頬を包みこむ。 東雲 「好きだよ、結衣…」 (教官…) 東雲 「こーら…」 「今、『教官』って呼ぼうとしただろ」 (あ…) 東雲 「ほら、ちゃんと呼んでごらん。この間、教えたみたいに」 「いい子だから」 (じゃ…

24時間、東雲と一緒 1話

主人公の名前は青山結衣です。 ~6時30分~ 大好きな人の家にお泊まりした翌朝。 私は、いつもよりちょっと早めに目を覚ます。 だって、彼においしい朝食を食べてほしいから。 (愛情いっぱいの朝食を…) (大好きな、歩さんのために……) 結衣 「う…ん……」 …